かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

2018-01-01から1年間の記事一覧

手から手へ

手から手へ インドの食事 インドでは手で食べる 手でいただくと、食べるということへの 感覚が、親しく本能的になる気がする 食事の量も一度に アンジャリ二杯分といわれ 調べるとアンジャリとはたなごごろ、手と手のこと、、つまり合掌 気がつけば合掌の意…

ほうきが飛ばない

ほうきはそもそも飛ばないもので 言葉もそう思えば 何も浮かばなくてもよいのかも とはやる気持ちもそこそこに そうだあの人を助けようとしたキキが デッキブラシで飛んだように きっと私も不格好で結果的に弘法筆を選ばず、な感じになるのだろう まえへまえ…

渡り鳥

何も湧いてこない 何もおとずれてこない ズドンと鈍器のようなおもしが蓋となっている 暗闇と痛みだけ 重さとかなしみ 痛みさえ通り越して何も感じない とどいた手紙も封印されてきっと届かない 風だけが吹いている すすきの原を風が吹いている わたしはいつ…

小窓

今日、身体を診てくれる方がいて、その人はわたしに、 身体が気持ちのいい方へ やりたいだけ いやならやめていい とききながらストレッチのようなものをリードしてくれる 痛む部分が本当に治ってほしいのか、と細かくきいてくれる 痛みがささやかであって な…

ふたたび山へその3

〈松本散策その2〉 蕎麦やを離れて改めて街散策へ クラフト作家の三谷龍二さんはこの松本でクラフトフェアの主催?を長年されているときく。 昔から中村好文設計の小屋は憧れ中の憧れだけれどそんなところへ私のような一般人が行くことはならず、 けれどここ…

ふたたび山へその2

〈松本散策その1〉 基本、できるだけお金は使わない。年に数回しか行かない割に事前に山道具で毎回多少散財する。 山道具揃えたり、そこが楽しいとも言えるけれど、そこで散財するわけでなんとなく登山だけで終わる けれど全く運動せずに行った去年の強行(…

ふたたび山へ

〈旅する理由〉 こうも情報文明が発達し、そこに依存している私はあえて電波の届かないところへ行きたくなるという贅沢を味わいたくなる。 それもずっとでなくちょっとだけ 多分それは電波だけでなく、いま身を置いている場所からの逃避もかねている。 それ…

わたし、あなた

しる凹凸 という森山未來のパフォーマンスみたさに談ス という3人の舞台をみてきた そもそも前情報もなく、舞台もあいまいさ、抽象的なメッセージが満載 ここ最近まで、プロレスというものが本当に苦手で、学生のとき友人がコアなプロレスのファンだったりし…

stardust

ゴミとかかいて 塵 塵芥 チリアクタ くたくたにつかれて 自尊心もたいがいつかれて 塵のようになるときがある 私はそんなとき いまなら随分と図太くなって 布団にとけてしまえば 元気になってしまうけれど どうしようもなく 集団の中にいて 溶け込みすぎて …

callmyname

自分の中に沈んでいる、幼いころ呼ばれたなまえを呼んでみる はなびらが一枚、一枚と散るように 散らぬともその隙間から見え隠れする おさないころのなまえ 呼ばれるとこそばいような いたいような、けれど懐かしいその名前をそっと自分で呼ぶとき 最初のこ…

踊ル暦立夏

夏が立ち上がるという その日 まだ暖をとりたくなるような 気温の中で 夏椿が暦を告げるかのように ひとつ咲いた

踊ル暦 穀雨 4/29

雨が花をつれてくる そういったのは誰だったか ふってはやみ、ふってはやみ 雨の、ふりつづける水分を 土の熱が蒸気へと したからうえへいこうとする 動き そしてうえからしたへおちていく 動き 田んぼのかこいと、湖に続く境界が、もやとして ぼんやりと淡…

紙の本がすき

どんなに遅読で幅ひろい知識がなくても、こうしてデジタルツールを使って書いたり読んだりしていてもやっぱり紙の本が好き 今号の暮らしの手帖で佐藤雅彦さんが 選択できる蕎麦屋がある至福について書いてるが、同じようにその背表紙のタイトルの並びを見て…

踊ル暦 清明4/10

しんとしたところから 薄くも、味わい深い芽たちが あらわる 淡い桃の色 淡い緑色 色はあるのか と思うほどの微か 近くではわからない 一、一、の存在が 個々に ひとつの木から顕れる 近くでわからないものは とてつもなく遠くへ みえないほど遠くへ 日々の…

1で動く

写真はエンソウというカフェにて 禅の書だと思われます。 今日は わいわいと話す中で すっと一人ででも動く人の活動に 共鳴して人は集まったり、けれど一人でもいいと思えるからこそその活動が続くのだなと思う瞬間がありました。 もちろん誰かと集いたい気…

踊ル暦 3/20春分

はじまりのゼロ (ゼロは1ではない) 無は有るということへの期待もしくは内包 円 おわりがまたはじまる 眠っていたものがおきだす 土の中 死に向かっているのか生にむかっているのか有にむかっているのか 無にむかっているのか 拡散と収縮の環 芽吹く木々を…

紅茶の時間

写真はあかね軒さんの桜餅、菜の花 鶯が初鳴きするのをきいた朝 唖者は 唖者の言葉をきく耳を周囲の人が待ってるとき 唖者は 唖者ではない (真木悠介、気流の鳴る音、より 聴く耳を持つものがそこにいる 唖者という言葉はあまりよくないかもしれないが、少…

いわう

今日は卒園式です。 一足先にお母さんたちにヨガとプレゼントしたいという在園のお友達から提案を受けて詩を書きました。 シュタイナー学校では通知表はなく、その子のための詩を学年の最後に渡されるというのをきいて、わたしも卒園するこどもたちのマーク…

仮の住まい

月の明るい風の夜に 魂を、その仮の住居から遠くへ運び 目は光の世界へさまよわせる わたしの一番のしあわせ わたしが消えてほかになにもなく 大地も海も、雲なき空もなく ただ魂だけが無限のひろがりを 駆け巡る時こそや エミリーブロンテ

女はみんな生きている

n’s cinema roomよりreport コリーヌ.セロー監督 Caos 邦題女はみんな生きている 知る人ぞ知る、美しき緑の惑星の、監督。 、、、、、、、、 平凡にこなしてる日常の中にもそんなもんだと半ばあきらめつつすごしている そんな女。 非情な日常だとしてもいつ…

庭の中

年が明けてから友人からお誘いがありギフトボックスを数名で作ることになりました。 コンセプトやどういう風にギフトを作っていくかを考え、またそれを具現化していく作業をみんなで作るのはすてきな時間でした。 バレンタインというのはひとつのきっかけで…

water of January

年の暮れからどうもこのメロディが離れないボサノヴァという名前の自転車との出会いからやらねばならぬ、と息子が急にイパネマの娘という曲のギターをやりはじめてからあらためて私もまたボサノヴァをききだした。小野リサからはじまって、父親のもっていた…