かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

2015-01-01から1年間の記事一覧

源にあるモノ

少し前の秋のこと。すてきな収集や絵小学生である友人のおこさんの展示ご両親の思いもつまった石や漂流物の標本のコレクション。キラキラした展示だった。展示することの意味も考えたひと時だった。親とこどものセンスが重なるとは限らない。違う人格だし、…

つむぐ/つぐむ

長年ホームスパンをされてる方にお会いする機会を得て、ひさびさに羊毛を紡いだ。機械の紡ぎ機ははじめてで、最初は機械に対して恐れがあったのか、ぎこちなく慣れてきてスムーズになった。 言葉を紡ぐという そして、言葉をつぐむともいう言い方もする。 言…

巡礼ということ

先人が歩いたところを祈りつつ歩く 行為を巡礼というのだろうけれど、 私の行く先は、無意識にここのところ巡礼のようだな、と帰ってきてから思う。 墓参りや供養という言葉が私は苦手なせいか故人を偲のぶのにそういった行為でなくてもいいのではないかと、…

くにのはじまりとされている地へ

普段通りすごしているとこの国が島国であることを忘れてしまう。ちいさなところでくるくるとすごしている。遠くに海はみえないし。 ふと日常から少し離れて島々の連なるところへいってきました。とてもちいさな島、沼島。古事記によるとくにうみの場所とされ…

冬支度、冬の悦び

ずいぶん前に家族がつくってくれたキャンドルホルダー。チェコの切り絵。クリスマス風なのにわがやでは一年中おいてあります。。でもやはり、冬に目につきます。暗闇から光がうまれるとき冬至は光の祭典。北欧の、ヒンメリというわら細工があるけれどヒンメ…

家の庭とかく

立冬すぎてicebergが咲きました。嬉しい20年近く好きな作家梨木夏歩さん。そのひとつに裏庭というファンタジー小説がある。裏庭っていうのは表向きの庭ではなくて家族だけのプライベートの庭のことらしいのだけど(日本では現実的になかなかむつかしいな)フ…

root

今住んでいる滋賀は祖父母の家があるところでした。休みの度に「いく」場所だったのがなんというか縁で結婚して住みはじめて早10年以上。滋賀の坂本。坂本にはお墓もあり、度々訪ねる場所ではあったのだけれど、私にとってなにもなく訪ねるところではありま…

音楽、本来の意味

Being であること ただのわたし ただあるということ 先日、といいながらもう半年以上も前。私の中ではまだまだ新鮮な記憶です。 内田輝さんのグラビィコード なかなかいくことのできないお山の上のギャラリー、arabon 。観客はなんと定員5名。そしてたった3…

peaceful time

Stillroomという単語を知ったのはたしか暮らしの手帖の記事だったか。 stillroom 保存食をつくる、キッチンとは別の場所のことばなのだそう。 Still とは静謐な、とか静物画の意味もあります。主夫/主婦の夢のような部屋。私のイメージはなんとなくサンルー…

夕があり朝がある

聖書の創世記に「夕があり、朝がある。」というくだりが世界をかたちづくるときの最初の7日の毎日の出来事の最初にある。1日の初めは朝なんだしと、どうして夕があり、朝があった、なんだろうと読みながら思ってたときがあった。朝、一日のはじまりに起きて…

金木犀

立冬といえどもまだまだ秋を楽しみたい。紅葉は逆にこれからが本番なのでしょうか。たべものをシロップづけにしたり、干したりするのは食べ物を長く楽しみたいという知恵ではあるけれど、その中に季節の余韻を楽しむということも含まれてるんだろうと思う。…

立冬から

はやくも暦の上では立冬と知り、初ものの柚子がおくられてきました。(写真は昨年の茶教室のもの。一年経つのは速い。のです。)徒然なる言葉をかきとめること。知の巨人、ソクラテスがいったとかいわなかったとか。自分の中にある汲めども汲めども絶え間な…