かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

踊ル暦 穀雨 4/29

雨が花をつれてくる そういったのは誰だったか ふってはやみ、ふってはやみ 雨の、ふりつづける水分を 土の熱が蒸気へと したからうえへいこうとする 動き そしてうえからしたへおちていく 動き 田んぼのかこいと、湖に続く境界が、もやとして ぼんやりと淡…

紙の本がすき

どんなに遅読で幅ひろい知識がなくても、こうしてデジタルツールを使って書いたり読んだりしていてもやっぱり紙の本が好き 今号の暮らしの手帖で佐藤雅彦さんが 選択できる蕎麦屋がある至福について書いてるが、同じようにその背表紙のタイトルの並びを見て…

踊ル暦 清明4/10

しんとしたところから 薄くも、味わい深い芽たちが あらわる 淡い桃の色 淡い緑色 色はあるのか と思うほどの微か 近くではわからない 一、一、の存在が 個々に ひとつの木から顕れる 近くでわからないものは とてつもなく遠くへ みえないほど遠くへ 日々の…