2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧
5 「こんな日は」 ていねいに お茶でものみましょう 僕にはまだ お茶や珈琲の味はわからない でもお茶、という響きがすきだ お茶のお菓子はなにかしら 「こんな日」 はうれしい日もかなしい日も でもお茶の時間を設けると それもすべて良き時間になるのよ と…
4 森へ おおきな木たちは 葉を落としては じゅうぶんに あるくぼくの道を優しくしてくれる ふかふかなんだ 雨がふり木漏れ日を浴び どんどん土になっていく お気に入りの 広場みたいな秋の葉っぱたち ぼくは葉っぱ広場ってよんでる あそこにいくと光が 木漏…
3 少年はちいさな丘の上まで登ってきた そこにはちいさなほこらのようなものがある いつもそっと何かをしのばせておくものを ポケットにいれておく くるみのときもあれば シロップの入った小瓶のときも 誰に渡すでもない ちいさなてがみのときもある ここに…
2 井戸の水を汲むのは ぼくの役目だ 朝起きて木の桶二杯分の水を汲む 前はもう少し歩いた山裾にまで 湧き水を汲みにいったのだと 井戸をほったらしいじいさんが いっていた どうして井戸に水がわいているのか とても不思議に思ってのぞいたことがある 深く深…
1 少年は ブリキの缶をもって となりのカモミールさんのところに ミルクをわけてもらう 今日はひとりの朝なのだ じぶんのためにパンケーキを焼くたまごは庭の鶏のたまごをひとつもらう 新をくべてストーブに火をおこす かあさんがしていたのをみていたから僕…