かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

光の粒

みえないほどの光の一粒を ちいさなちいさな箱にいれる いつかだれかがほどくのを どの色の包みにしようか どんなリボンにしようか 箱には他になにをいれようか その「世界」が開かれるのを たのしみに

しなやかさ

桜の花びらの行先は たどりつくその湖辺の石しか しらない しなやかにしなやかに どの花片と わたしが重なろうとも光を通すに違いない 薄くも透明な けれど 確実な 色

まとう

まとうまとうと 冬の大地の芽吹きを 待ちながら いのちが いのちをたたえるために 纏う衣を用意したとき 冬に積み重ねた 気持ちが 纏う衣となって みるわたしのこころにも 見えない纏衣まとい でつつまれる みるものすべてが たたえる纏衣 #清明

分解と組立

分解の哲学 捨てられた端材で椅子そういう感じで捨てるものを探してそこからまた再生 手を動かすことは捨てられた感情をまた再生していく作業だということに気がつく ばらばらの感情やおいてけぼりのファッションあなたわたし あつめてはまた離れていく 捨て…