かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

2020-01-01から1年間の記事一覧

この世に熱よあれ/人間に光あれ

..人の世に熱あれ人間に光あれ. やはり光なのだけれどこんなに涙なくして唱える光、という言葉があろうか私は闇にかがやく光だ あなたとわたしの間に闇があろうとも夜は明けて光がさす初冬のめまぐるしくかわる光と暗のいれかわりに心はざわめくも暖炉に薪を…

戻すのか還るのか

最近 ルーツをさぐっている気がする。 鳥が羽をおとしたくらい 偶然的で けれど必然のように 飛び込む言葉 key wordを つなげてはつなげては そこに何か解釈したり それがまたとびたっては 誰かのところに また羽が落ちる。 ちゃんとピンでとめることも もし…

無意識と意識の沼

友人の個展でライブドローイング するということになり 音を添えてきました。 コシチャイムという 土 風 水 火 の4種類の中でもっていた土と、水を 流しながら詩を朗読 拙いウクレレを、ささえに何曲か弾き語りしてきました。 音はみえないもので無意識にリ…

mirror into the life,creation

ちいさなあなと思って近づくと それはわたしの目 ちいさな鏡にうつる私の目 白い部屋の中にだれかが目を薄めてる だれかがたったら やっとみえる儚い天から垂れる細い細い糸 上の方で光のミラーがきらりとみえる 隣の部屋にいる 2人のちいさなちいさなうごか…

haiku

カメラでうつすよりも うつしがみにうつすよりも 目でみてかくよりも こうやって こころのカメラでうつすのだよ 祖母がいっていた 祖母はこころのひだを言葉にする人だった そしてその言葉をちいさな絵にする こころに響くことをどうしたら 言葉にできるだろ…

black bird story

みるものすべてがまぶしくて サングラスをかけて 夜のように みるものすべて 自分をも夜にそめつけて 何度も何度も 色をかさねていく 何度も何度も 星空をきらめきと共に渡っていく あなたの気持ちがわかるとはいえない 私の気持ちもわかるかしら 夜の染め液…

数年前、室(ムロ)という言葉をアーサー.ビナードさんのお話会で聞いた時恥ずかしながら意味がわからなかった。 あまり馴染みのある言葉ではない。発酵をさせる場所、という意味あいにもとれるけれど室という日本語を英訳するにも室にあたる直接的な言葉は…

蝉の声

あることに思いを巡らせていると 夢の中までその考えが巡っていて おきるかおきないかの合間に 「新鮮な」蝉の声が朝早くから聴こえた ほんとうにそれはびっくりするほど 新しい鳴き声で こどもがおかあさんの胎内からでてきたときの泣き声のような 神聖で新…

逆光 雲の向こう

there is always light behind the clouds 手紙 逆光 滴 光が私にあたるとき 私にみえる世界は 逆光にうつる景色 . 手紙をかきかけた 紙には インクが滲んで文字がみえない 光が影のようにうつるとき インクがしみわたるとき その余白に 微かな世界に あなた…

螺旋

日に日に おひさまの光を受けて 天へ向かおうとするエネルギー へその緒のように細く 柔軟にけれど丈夫に繋がる 天への糸よ . 螺旋のように のびては縮み . 心を 身体を . のびては縮ませる . . 縄をなうように 連なりあって柔軟だか強い 道標が 私と天の間…

創世記

いま まだ混沌として 天と地もわかれておらず名もない、 なにもない 状態の、 はじめのはじまりの状態に 長いと思ってたけれど 神様の目からみたら 永遠からみたら それはびっくりするほど 一瞬で けれどその一瞬も時がとまったみたいに 長くて 私には永遠に…

みえかくれする

点在する蛍の光 夜空にもそれがうつったかのように ちりばめられる 星座 蛍の一点一点も星座のようにつなぎたくなる 翌日 曇り空の下では蛍もみえなくなってしまった みえなくなるとき また みえてくるとき あちらこちらで 月がみえかくれするように そんな…

7は8から1をひく

毎週木曜にkey wordをきめて 友は絵を、私は言葉を紡ぐというのを ちょうどコロナ禍からはじめて 二ヶ月 交代にふっとおもいついたことや降りてきた key wordをテーマにして のち木曜にお互いだします。 絵に言葉をつけるでも 言葉に絵をつけるでもないのだ…

萩乃さん

萩乃というのは 父親が 私につけようとした名前だ 画数を調べてつけるなんてことはなく 多分雰囲気がいいと思ったんだろうけど 母方の祖母が反対して却下 (多分、は◯、とかいわれる、とかそんな理由) しかし 物心ついた頃には 祖母の俳句の名前は 萩乃で、…

親和性

どろどろの、もう潜っていたいような はずかしさがとてつもなくおとずれてくることがあって また姿を隠そうとしたい衝動に駆られるとき 歩いていると田んぼの水張りの水面が 風で鳥の羽のようにさざめいたのです。 なんてことのない ただそれだけのことなの…

ペットボトル

ペットボトルというのは 高校生の時分は輸入食品店で買うもので 山登りでなんて便利なんだろう!とおしゃれな後輩が発見して一緒にそれを持って登っていたのです。 当時はエバニューの水タンクという昭和なデザインの、小さくならないかさばるものに2リット…

第八森の子どもたち

「第八森のこどもたち」 すこしゆるまってきたのかもしれないけれど 三月からずっと学校もなかった。 大好きな図書館もやってなくてかなしい 気候のよくなっていく季節、街中とはいえいくところもなくなってこどもたちと一緒にいつもより山歩き森歩きをする…

かつて繋がっていた月のしずく わたしの手のひらに ときおり おもいださせるかのように ぽたりとこぼれる 、、、、、、、、、、、、 keyword手のひら/こぼれる/まわる/6 .絵 @ichiichi_a 言葉 @chisakokita ....月曜から数えてはにほへ木曜keywordからお…

跳ね橋

心の奥の愛の声 ヘンリ.ナウエン 女子パウロ会 「自分の「跳ね橋」は自分で管理すること こちらの内面生活にいつだれを立ち入らせるかはこちらが決めなければいけない。」

アフリカ旅日記

..アフリカ旅日記ゴンべの森へ星野道夫 星野さんは写真もだけれど文章が大好きで、私の学生時代法然院近くのちいさなちいさな自然観察のギャラリーで個展をされててお目にかかったことがある。人柄は想像した通り文章そのままのあたたかい方だった。 たぶん…

水 鏡 循環

いつかのわたし あのときのわたし みるけしき きくけしきに とびこんでくる 苗を植える前の水田に 月がまあるくうつる 喜びの種を かなしみのたねを なにをまくかは わたししだい しらずしらずに まいたたねは こうやって 月とともに わたしをうつしだす 鏡…

はじまりが見える世界の神話

はじまりが見える世界の神話 植朗子編著 阿部海太絵 数年前、帰省先の金沢にオヨヨ書林というあか抜けた古書店ができた。 帰省するときはたいていお盆か年末年始で どこも開いてないのだがここは開いていて 叔母たちの営んでいる 理容院のほんの数歩のところ…

百水

フンデルトワッサー展がずいぶん前にあった そのときの図録 幼い息子とたまたまいくと 日本の多色刷り版画の絵は 写真でみるそれよりも びっくりするほどにエネルギーに溢れていて 図録を買って帰るとその絵の中に入ってしまってる息子がいた。 ずんずん、ず…

動いてる庭

ジル.クレマン 山内朋樹訳 みすず書房 この詩的なタイトルだけで読んだ気になる ドキュメンタリー映画はほんとうにうつくしかった 「この惑星は庭とみなすことができる」 「生はノスタルジーを寄せつけない そこには到来すべき過去などない」 クレマンの何年…

光の粒

みえないほどの光の一粒を ちいさなちいさな箱にいれる いつかだれかがほどくのを どの色の包みにしようか どんなリボンにしようか 箱には他になにをいれようか その「世界」が開かれるのを たのしみに

しなやかさ

桜の花びらの行先は たどりつくその湖辺の石しか しらない しなやかにしなやかに どの花片と わたしが重なろうとも光を通すに違いない 薄くも透明な けれど 確実な 色

まとう

まとうまとうと 冬の大地の芽吹きを 待ちながら いのちが いのちをたたえるために 纏う衣を用意したとき 冬に積み重ねた 気持ちが 纏う衣となって みるわたしのこころにも 見えない纏衣まとい でつつまれる みるものすべてが たたえる纏衣 #清明

分解と組立

分解の哲学 捨てられた端材で椅子そういう感じで捨てるものを探してそこからまた再生 手を動かすことは捨てられた感情をまた再生していく作業だということに気がつく ばらばらの感情やおいてけぼりのファッションあなたわたし あつめてはまた離れていく 捨て…

何度と重ねては欠けていくのだろう

満ち満ちているものがときはなたれていく のが満月であるのなら 欠けている 欠けきっている そのみえない月は 満ちていくための 月 かけている そして また満ちていくとき 満ち満ちて また欠けていくとき 幾度と重ねてはかけていくのだろう 重ねては また か…

おちていく力

こないだ友だちが 他の人が軽やかにみえて自分だけおちるているようにかんじるときってなにかをうみだすとき。みたいなことを言っていた。 理由なくおちるときは 多分そう。 まだまだだなぁと情けなくなるときとか完全に理由があるときでさえ、多分落ちるこ…