かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

微かな記憶さがす

父親がなくなったときないたかどうか おぼえてない いっときその存在を否定して、いなくなればいいのに!という反抗期みたいなきもちにも そこまで感情が浮き上がってくるのに 時間がかかった いやいわゆる反抗期みたいな時期は信じられないくらいいい子で …

輪郭

朝起きたら ある人の存在を忘れていた それは残念というよりも どこかでほっとした感覚があって けれども忘れていたとわかった途端 また輪郭がみるみるうちに蘇っていく いつのまにか風景にとけこんでいる人から 私のくらしの登場人物として デッサンする時…

何もしたくない

なにもしたくない というセリフを 最近きいた このセリフ 私も去年いったのだ なにもしたくない はすべてにおいて なにも/したくない ではなくて なにもしたくない の中に私の場合は たとえば 少なくとも 焚き火は含まれてない 焚き火はしたかった とすると…

白露

朝露は わたしの夢の涙の跡 乾く速度も おそかろう 日がそろりとあがり 草むらを歩けば 靴も夜露にぬれる いつからが 朝露で いつからが 夜露かは 夢のわたしがきめる

処暑

暦の言葉がかけぬけてきた 空に 光に 風に 肌に 指先に 喉越しにあてる のみものに あたたかいものを わたしはご所望ですといえば 次の瞬間 そうでなかったり 言葉はどうだろう そんなに単純ではない 最初に暦の感覚をきめた ひとたちの 質感に おおいなる敬…