かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

・ 栞 届けられた一枚木がその布をつかまえるうごきのある風とうごかない木の対話私から生まれた布を風が届けてくれた木がとどまることのない風にそう口ずさむ 天からさす無数の光私の手から横へ横へと景色を織っていく 言葉のない語り土から聴こえるさけび…

水辺

水辺に 水司る方から 水と戯れよと その水辺すらも その水のとけこむ 風にさそわれ ここだと 水音とうたう 水面の揺れが 譜面にもみえ 月のはじまり 意図もここに 遠い月の光と 揺蕩う

たのしむを

おもいだすを そもそもがうたうたいの相手は山で 海で空で風で なんの疑いもなく ただただその時の空にのって 口ずさむ 言葉が乗れば上等 言葉がなくとも口から音が出れば しあわせ 楽しむを あふれでるものを 楽しむを 満ち満ちているそのさまを 日は沈みま…