かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

あおきよる辺

1 あおきそらのよる辺をうつすこころは久しく待ちし光をのぞみてつどう わたしはまつよ光を草の原の小さき水辺と 尊き遠きみずうみ やがてくらき青さはよあけとともに(光にとけて ここにいるここにいるよいまここにいる ちいさき水辺のほとりに 光となりて …

かけら

そこにはもう ないのだ 音のみぞしる さざなみの そこにもうなくとも カタチあり 美しき、よあけのうまれの朝 むかしのことばは むかしの「もの」語りは わたしの、 わたしの かけらをのこしていく そのかけらを またこなごなにしては 絵の具にし わたしは …

一鱗

さいはてに おおうみの 水面 一鱗の みつけし われも いきる よろこび 一鱗とは その言葉を知るほんの二日前に 朝日にひかる水面にきらりと うつる光をみた その光をたよりに鳥が魚をとるのだよ と傍らの人がおしえてくれる わたしはそれをおしえてもらって…