かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

now is the time

なまえというのは 驚きである エネルギーだけを ここ数ヶ月感じていた存在が いまこうやって 世に出てきたと 知った時 名を知った時 まだこの目であったこともないのに 涙がとまらない といういま 詩はできても歌はできないと 言っていたわたしに 歌が、すー…

茶の木

あらざらむ この世のほかのおもひでに いまひとたびの逢ふこともがな 言葉の奥にひそむ熱さは 真夏の 何年にもわたって地中に潜んで うまれ翡翠から日に日に 色濃くそしてなきさけぶ 蝉のごとく 表にでるときには もうすでに天にいくときなのかも しれない …

かほ

おどるひと 描くひと うたうひと おどるひとのおなかに 子をさずかり 一緒にうたいおどり描いたのは もう五年は前 そのときのえがくひとも 子をさずかり うたうひとであったわたし わたしは もうないであろう その授かりについて かんがえていたら 子を産む…

光と踊れ

わたしという存在が ひかりのようなものであるなら なにをどうしろというのだろう わたしという存在の 意義がひかりのようなものであるなら 輪郭をたどり 何かを成したとしても そこになにがあるというのだろう 日々授けられている 陽射し あたたかみ その熱…

この世はつまらない

あおむしあお というちいさなお話があり こどもたちに春のはじめのこの季節にきかせる 蝶になる前のあおむしは 地を這い、たびたびとんでくる 自由な蝶たちをみあげてはあそぼうと 問いかけるが けれどみなそこにはとどまらず 踊りに、あの木までいくのよ、 …

松井浄蓮さんという方

母と母の妹つまりは 叔母の家へ 理科の教師をされてい 叔父は早々と滋賀の山奥に 家を構えいまでは 写真と草花と戯れておられる こんなふうにあうことはあっても 親戚の家にいく というのはなかなかないことなのだが (以前に行ったのは25年も前であった) …