かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ろうそくをともす

いま、私の行っているこども園ではろうそくを灯すシーンがある。朝にろうそくを灯す帰るときに灯す特別なときに(誕生日やクリスマス)灯す日々のあわただしいなかで、数分少しろうそくを灯すと、心がふっと軽くなるのを感じる。心が軽くなるのは、いまある…

under the tea tree

長いこと放置されている茶畑にいくと、きっと以前は丸刈りにされていた木たちの幹がのびて、上の方に枝や葉がある。その丈は人の身長ほどもあって、あずまやのような空間のところもあった。茶の木から「私たちは本来こういう姿なんだよ」と居心地のよさでそ…

吐く、吸う

最近はネットで簡単に本が買えるし、レビューや、なにかの賞をとった、とかで購入してしまうこともあるかもしれない。でも本との出会いって、導かれるものだとおもう。名前と作者は知っていてもずっと扉を開くにいたらず、読むべくして読む時期もある。 ジャ…

NoからはじまるYesもある

イサムノグチの伝記の最後の方でアメリカ側からのオファーでビエンナーレに出ないか、といわれるシーンがある。戦前アメリカにも、日本にも拒絶された傷のあるイサムノグチは何をいまさら、とNo、という。ところがそのオファーをしたキュレーターはそこで諦…

one day at a time

God, grant me the serenityto accept the things I cannot change,courage to change the things I can,and wisdom to know the difference.Living one day at a time,Enjoying one moment at a time,Accepting hardships as the pathway to peace.Taking, …

定点観察また百葉箱

あの白い百葉箱、いまも学校にあるんだろうか。友人が数人きた先日。静かにただ静かに語る。あの白い箱のように外がいかに晴れたりくもったり、時には嵐でも、すぎゆくその場所での自分を観察していく。相手をジャッジすることも、アドバイスすることもしな…

淡々と、ただ淡々と。

もう20年以上は洗濯でお世話になっているマルダイ石鹸。場所はご存知だろうか。大津は瀬田。草津市の我が家からも近い。縁あって見学しに行ってきた。40年ほど前におこったせっけん運動のさきがけのきっかけの場所。そもそもの発端は山口県でせっけんを作っ…

花落つるとき

なにがそのものハイライトなのかわからない。咲いているときなのか、蕾のときなのか、はたまた地面におちるときなのか。朽ちていくときなのか。芍薬はつぼみの、きゅっとつまったときがすきだ。でも開いてきたときのそのボリュームに毎度おどろいたりする。…

生きる言葉を延ばすために

誕生日になると 何か目の前にメッセージがふとやってくることがある。 何気なく普段みない本棚にある大昔にいただいたちいさな詩集をひらくと目に入ってくる言葉。 、、、、 ひとが ひとでなくなるのは 自分を愛することをやめるときだ。 自分を愛することを…

ほんものはなおせる

何年か前のクーヨンという雑誌で松浦弥太郎がほんものはなおせる、とエッセイに書いていたのをとても印象強く覚えている。 松浦弥太郎氏は、物に対してもこだわりがある方だけれど、その話の中では物だけじゃなくて人間関係の話だったように記憶する。 ケン…

日本の庭には造形的な美しさだけでなく、精神的な感動がある

イサムノグチによるフラー彫刻 《「イサムノグチ宿命の越境者」よりメモ》日本の庭は多分彫刻ではないか京都こそ偉大なる教師庭は、空間の彫刻 日本の庭には造形的な美しさだけではなく、精神的な感動があるそう説明するイサムに「空間スペース」という概念…

「ひらく」と「とじる」

人、それも親族との集まりとなると私はどうも億劫になっていた。気持ちが閉じてるときはどうしても他の人がキラキラしてみえるし、波長もあわない。でもいつのまにか私が開いてるときがくる。過去の記憶のまま接していてあれ?というときがきたりする。 関係…