かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

親和性

どろどろの、もう潜っていたいような はずかしさがとてつもなくおとずれてくることがあって また姿を隠そうとしたい衝動に駆られるとき 歩いていると田んぼの水張りの水面が 風で鳥の羽のようにさざめいたのです。 なんてことのない ただそれだけのことなの…

ペットボトル

ペットボトルというのは 高校生の時分は輸入食品店で買うもので 山登りでなんて便利なんだろう!とおしゃれな後輩が発見して一緒にそれを持って登っていたのです。 当時はエバニューの水タンクという昭和なデザインの、小さくならないかさばるものに2リット…

第八森の子どもたち

「第八森のこどもたち」 すこしゆるまってきたのかもしれないけれど 三月からずっと学校もなかった。 大好きな図書館もやってなくてかなしい 気候のよくなっていく季節、街中とはいえいくところもなくなってこどもたちと一緒にいつもより山歩き森歩きをする…

かつて繋がっていた月のしずく わたしの手のひらに ときおり おもいださせるかのように ぽたりとこぼれる 、、、、、、、、、、、、 keyword手のひら/こぼれる/まわる/6 .絵 @ichiichi_a 言葉 @chisakokita ....月曜から数えてはにほへ木曜keywordからお…

跳ね橋

心の奥の愛の声 ヘンリ.ナウエン 女子パウロ会 「自分の「跳ね橋」は自分で管理すること こちらの内面生活にいつだれを立ち入らせるかはこちらが決めなければいけない。」

アフリカ旅日記

..アフリカ旅日記ゴンべの森へ星野道夫 星野さんは写真もだけれど文章が大好きで、私の学生時代法然院近くのちいさなちいさな自然観察のギャラリーで個展をされててお目にかかったことがある。人柄は想像した通り文章そのままのあたたかい方だった。 たぶん…

水 鏡 循環

いつかのわたし あのときのわたし みるけしき きくけしきに とびこんでくる 苗を植える前の水田に 月がまあるくうつる 喜びの種を かなしみのたねを なにをまくかは わたししだい しらずしらずに まいたたねは こうやって 月とともに わたしをうつしだす 鏡…

はじまりが見える世界の神話

はじまりが見える世界の神話 植朗子編著 阿部海太絵 数年前、帰省先の金沢にオヨヨ書林というあか抜けた古書店ができた。 帰省するときはたいていお盆か年末年始で どこも開いてないのだがここは開いていて 叔母たちの営んでいる 理容院のほんの数歩のところ…

百水

フンデルトワッサー展がずいぶん前にあった そのときの図録 幼い息子とたまたまいくと 日本の多色刷り版画の絵は 写真でみるそれよりも びっくりするほどにエネルギーに溢れていて 図録を買って帰るとその絵の中に入ってしまってる息子がいた。 ずんずん、ず…

動いてる庭

ジル.クレマン 山内朋樹訳 みすず書房 この詩的なタイトルだけで読んだ気になる ドキュメンタリー映画はほんとうにうつくしかった 「この惑星は庭とみなすことができる」 「生はノスタルジーを寄せつけない そこには到来すべき過去などない」 クレマンの何年…