かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

無題

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芽が

芽であり

 

葉が

葉である

 

花が

花であり

 

蕾、開きいづれまた散る

そのさまに

 

そのものとして

寄り添っているひとだと

ふと言われた

 

自分が種であるときに

花ということが

わたしにはできないし

 

花であるときには

花でいる

 

そのひとはなぜそんなことを

伝えたのかわからないけれど

 

芽吹くときの感情も

花散るときの感情も

泣くのも笑うのも

そのまま

そのまま

 

嘘がない

 

嘘がないのは

いいけれど

たまには

自分をだますように

かなしいときにも

喜ぶふりをして

しらないふりをして

生き抜くのが

ひとなのか

だからわたしには生き抜く術が

なかなか身につかないのか

 

これでも

散りゆく葉を横に

希望を添える術は身につけた

 

たねは撒けば

芽吹くこともある

と知っている

花はまた散ってもいづれ

咲くことも知っている

 

永遠におわり生き続けるというのは

 

2023.5.21

 

陽はのぼりつめてから

その姿をみせた

その途中

すこしだけ

湖にみせるあたらしい陽