かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

路上

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30年近く前

いづれ

田舎にすむだろうと予想していたのと、

鈍臭い私のことだ、

身体能力も

どんどん年を重ねると

おとろえる、かも

と教習所に通える10代に

すぐ通った

 

私の身体能力は

そのときすでにおそろしく笑

そのどうにもならない

感覚に教官にどなられながら

(いまはそんなことなさそう)

恐怖で苦労の末取得後、なんと

何年も乗らなかった。

 

ここ10年

いろいろ必要を感じて

乗っているが

 

ひさびさに

慣れない車で

慣れない道を

 

ひとさまを

乗せるので練習してみている

 

 

路上教習を

なに教習というのだったか、、と

しばらく思い出すに至ったのは

路上教習で通った田舎の橋だった。

 

あの時の恐怖感

緊張感は容易に思い出すことができる。

 

実は慣れない車にお客さんをのせる、ということでひさびさに私は恐怖をおぼえていたのだつたが

杞憂で慣れると緊張しながらも

楽しささえ感じられた。

 

路上というと

緊張や恐怖を思い出すが

それは乗り越えられるものなのだし

忘れてしまうものなのだ、と

 

通ってきた路をふりかえると

思うのだ

 

そして

その恐怖は

記憶としては

あるが身体的な

感覚としては

残らない

 

残っているときは

路の途中と思えばいいのだ

そしてふっと荷をおろして

身体を椅子に休ませればいいのだ