晴れた日には
すぐにはこまらぬが
雨の日には
ずぶ濡れになる
いつのまにか
晴れた日に日傘はもてど
雨の日に傘を持ち歩かなくなった
ずぶ濡れになっているのに
傘を刺しなさいよ、と
心がずぶ濡れになったとき
いわれた
おひさまが出ている時の
傘と
あまぐもの出ている時の
傘
とっておきの傘を
15の時二度も忘れて
もう傘はいらぬ、となっていた
けれど
めにみえない傘は
忘れようがない
ただみすごしているだけ
きっと近くにあるはず
いや常にある
どうやってさせばいいのか
忘れてるだけ
2023.5.20