2023-05-17 うまれたひに みずからを みずからの場所で 咲かせている花のようなひとが おめでとうと その置かれている場で 言葉なき言葉で 花を咲かせている その声は 遅れて けれどちょうど よいときに 朝の風の流れに 乗ってたどりついた 言葉はなくていい 言葉がほしいと 思っていたときよりも 言葉たる花のかおりたるや 芳しいその風にひかれて 湖辺のその花にふれにゆく 2023.5.17