かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

燻らす (くゆらす)

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ずいぶんとハードモードできてしまった

ここらで一服するとしよう

 

煙草の、一服とか

くゆらす、とかいう

言葉遣いが好きだ

 

煙草の効用はないとされてしまっているが

肺に煙をくゆらせるも

なにかしら

心のなにかにふれるような

気がして

嫌いじゃない

 

パヒュームは香水と思っていたが

そもそもは

煙を出して香りを、、という

燻らせるからの語源ときいた

 

いまほっとくゆらせたい

びっくりするくらい

自分が

いままでのリラックスの方法では

得られない方法で

 

リラックスするのだ

それはたぶんくゆらせる

 

なのだ

 

 

服という

字も好きなのだと思う

 

服用する

僧侶はその染めた服を

旅先の病いある人に

ちぎってはわたしたという

薬師寺ではたしか紙を染めた

ものを配り

 

なにかのとき水にとかして服用するという

 

わたしもいただきたい

 

一服

 

いまの気分は

くゆらす

煙草のごとき

 

いや

けむりの草と

かくそのもののような

ちいさな焚き火のような

ものをこの身にくゆらせたい