もし
わたしから
言葉や文字や
いろいろな記録のものが
きえてしまったとしても
魂の記録まで
消すことはできない
わすれようとされても
けされようとされても
もしかすると
なまえまで
わからなくなっても
刻んだ大切な記憶
大きく刻む
大きく切るように
刻んだ記憶
はなくならない
いたみのような切ない記憶
それはほんとうに
大切で
だから
大きく切るとかくのだ
と今朝気がついた
愛おしくて
愛おしくて
切なくて
ほっておけなくて
だから
その刻んだ切り傷のような
ところにふれにいく
ふれられにいく
消されようとしても
うすめようとしても
それが血を伴うような
そんな刻みであっても
すぎさったその魂の刻みは
肉体に残る傷痕のように
木に刻まれた標のように
大切にのこる
のこされる
2022.12.22
ちょうど5ヶ月前の記憶の記録
たしかに
なかったかのように
すごす日々
かすれていく記憶に
血の滲む痕跡があった
忘れない
忘れない
忘れようとしているのに
忘れないようにしている
言の葉