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人の世に熱あれ
人間に光あれ
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やはり光なのだ
けれど
こんなに
涙なくして唱える
光、という言葉があろうか
私は闇にかがやく光だ
あなたとわたしの間に闇があろうとも
夜は明けて光がさす
初冬のめまぐるしく
かわる
光と暗のいれかわりに
心はざわめくも
暖炉に薪を焚べるかのように
薪をいれつづけてくれる人がいる
わたしのかわききったスペースにも熱を与えてくれる人がいる
冷たいままでいいと思うことも
人の存在は
やはり熱なのだ
生きている人間は熱なのだ
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一杯のコーヒー
人の温もりを感じる物
弔う人との間にも
祝いのときも
ともしびを必要とする
それが人だ
この世に熱よあれ
人の間に光よあれ