カメラでうつすよりも
うつしがみにうつすよりも
目でみてかくよりも
こうやって
こころのカメラでうつすのだよ
祖母がいっていた
祖母はこころのひだを言葉にする人だった
そしてその言葉をちいさな絵にする
こころに響くことをどうしたら
言葉にできるだろう
言葉にした途端
そのこころのひだにひっかかる
情景が逃げそうになる
その片鱗だけを
情景を思い出す鍵のように
言葉を繋げる
ほんとうは
ほんとうは
言葉なんてものは
なかったのかもしれない
無意識の片鱗を
ただ繋げてるだけ
決してとどまることのない
風景
とどまることないひらめきを
ピンで留める