かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

かけら

そこにはもう

ないのだ

 

音のみぞしる

さざなみの

 

 

そこにもうなくとも

カタチあり

美しき、よあけのうまれの朝

 

 

むかしのことばは

むかしの「もの」語りは

 

わたしの、

わたしの

かけらをのこしていく

そのかけらを

またこなごなにしては

絵の具にし

わたしは

ものがたりを

かくのだろうか

うたをかくのだろうか