かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

記録 万事というわけではないが休す

記録

 

 

 

この夏の記録として

 


弱まったとはいえ

引き続き同じ流り病として

私の身近にもやってきた 

 


この夏は家族の事情なども

あるがとにかく感染すれば

免疫つくといわれながらも

どうみても「軽症」というには

しんどそうな家族の症状をみると

うつらないのが賢明であると

自らも社会的に隔離する

 


家族は一番最小の社会である

そして不要不急という

言葉がつきささり

予定を、仕事を遊びを

ストップさせる

病いに臥せっている

病人にとっては

強制的にストップだが

元気な周りの者たちは

ブレーキとアクセルを

踏むような

エネルギーの使い方

 


メンタルは

もうすでに社会的に感染していると

同じような気持ちになっている

 


2年前とはいわず、今年2022の初めにはまだコロナになったというのをまだ表にだしていうのは何故かまだ躊躇していたが

コロナの言葉の重みが感染者の拡大と症状の変化とともに軽くなってきているのを感じる

 

 

 

自分が感染することよりも

知らずに人とあってて結果

感染ルートとなってしまっていたことに

落ち込んだりすることは比較的になくなった。

 


でもそれは

比較的に、である。

 


社会的に集団で多少なりともの緊張をともなう、こどもの学校での在り方で

いわゆる濃厚接触者ゆえに中学や高校の

大会参加に涙をのんだ人が何人いただろう

 


青春は密

 


という言葉を発した野球の監督

少なくとも私は心揺さぶれたこの言葉に

 


人と人とは密である

密であった

ということに

意識せざるを得ない

 

 

 

マスクをすることは

どこまで有効か

疑問になりつつも

やはり気休めでも

 


人と人は密であった

ということを

 


孤独にたった一人で密になることで

身近な周りも感じずにはいられない

 

 

 

一般的に引き篭もりという現象は

実は精神的に不自由なようで

実は非常に自由な能動的な

状態であることを

 


半ば強制に引き篭もることになって

感じる

 


強制ではあるけれどいまのこの

「引き篭もり」を

精神の展開として

状態は変わらずとも

 


主体的なひきこもりであると

想像してみる

 


心の拠り所である

エミリーディキンソンを

読んでみる

彼女の詩がすきというより

彼女の在り方すごし方に

ワープするのがすきだ

 


非常事態である一種の緊張と、

看病疲れが生じてきたことを

さておいては

 


わたしは今のところ健康である

はずなのに

 


いま気持ちがぐらついている

免疫力をあげなくちゃと

栄養を考える日々からも

いま頓挫したくなっていて

 


精神が健康でない

気持ちの感染? 

 

 

 

会いたいと思う人と会えない

密である人とのコミュニケーションは

密であるから成り立たせていて

 


距離をおきたいような人間関係は削ぎ落とされて楽になりつつも

 


関係性が、そうなればそうなるほど限られた人と濃密になっているのに気がつく

 

 

 

そうそうひととは親しくなれない

こうみえて相当に人見知りで

気をゆるせた相手とは

心の窓をひらきたくなる

 

 

 

でもそれはディキンソンのような

 


手紙のやりとりの中の

封筒からのぞく

詩の一片のような

濃厚なようでありながら

エッセンスや

言葉の姿をした「感覚」の気流のやりとりのようであり

 

 

 

 


人とうまく交流できないがゆえに

この人とは繋がりたい

言葉をうまく交わしたい

という欲求がうまれたときの

 


窓の開閉が下手くそだ

下手くそゆえに

 


境界線を完全に失ったり

それゆえ心がひきこもったりする

 

 

 

いやそれも少しずつよくなってる

そう思いつつも

日々のあたりまえのくらしは

 


強制されると

感謝な日々だったと認識しつつも

 


予定がなくなって非常に残念と思う

反面ひとりになる安堵感に対する

うしろめたさが

どことなくただよう

 

・・・
二匹いる猫が

一匹、隔離されている

病人のところに寄り添ってずっとお守りしている

 


(もう片一方の猫はひとりがすきだったが恋しくなってあの部屋へ連れて行けと泣き続けて起こされた夜中に記録。)

よわきところへ気がゆるんでるところへ

猫はいくなーーと思うとわたしはまだまだ我が強いなと顧みつつ再度寝ることを試みる。

 

朝になったらきえる文章かいなかは

朝に決めよう