かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

いきる とか しぬ とか

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天から垂れる蜘蛛の糸

糸を紡ぐとは

ただおりてくる

インスピレーションを

糸に布にしようとするだけ

言葉にならない

somethingを

人がいかに遺そう遺そう

たくみに/がむしゃらに

つむぎとめようとする

(つなぎとめようとする)

 

紡がなければ

そのsomethingは朽ちていき

土に還り

また気化して天に還っていく

 

無心に蝉が

土のなかから

うまれてはないて

また土にかえるように

その無心になくことが

いきるということ

つむぎ形にすることが言葉にするということ

それはなくてはならない

なくてもいいとされやすいけど

なくてはならないことなのだ

 

 

時がある

すべて時がある

この時のかさなりが

たとえ成就しないとしても

goalがすべてではなく

過程であり

過程こそが生であり

死は生きていることの完成

 

やはり生きること

 

考える

 

死ぬこと

 

考える

 

明日死ぬかもしれないのに

人は明日以降のことを

考える

それがいきるということだ

そしてはいのちは大切なのだけど

いのち以上に

その存在がたいせつだ

死してなおここにいる人や

ここにある言葉

いのちは大切だ

それはあなたは

何ができる?というdoingに近い気がする

 

語弊を怖れずいえば

死に近い人はbeingに近い

私は死に近いところにいようと思う

それはネガティブでも悲観的でもなく

ましてや死にたいわけでもなく

ただ在るという

being 存在

ただありたいという欲望だ

 

明日しぬとしても

りんごの木を植えようとする

 

死に近いとは生にさらに親しむという

ことだと今朝思った