かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

影が深いほど光は強い

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陰鬱な冬雲から春へ

寒くとも光が強くなってきて

冬至もすぎて数ヶ月

気持ちも春への期待が

ある

 

陰陽の白と黒はどちらが多いと思う?

 

黒だよ、と

 

友人が教えてくれて

影がやはり少しばかり多いのが

人の、自然の姿

 

影があるということは光がある

 

 

大島弓子が作中でつぶやく

夏の濃い影は夏の強い光なんだよ

だから影が大きければ

大きいほど光も強い

(言葉は記憶により正確ではない)

 

どうしても2月すぎは

物事のみえかたもしずみがちで

自分の癖のようなものにとらわれそうになるが

 

10年以上前のことを思い出すと

とことん落ちてしまった時に方向を変えようとしたことがあり

あああれはそのときは辛かったけど

よかったのだ、と気づく

道を導く案内板のような

 

ああだからこのしずみがちな

影に居るとき

その影を落としている光の方向へ

からだをむければいいのだと

気がつく

 

そうもいっていられない

大変なことや

影の中にただずんでいる

ときが長くかかるときも

あるけれど

 

その振り向いた先には

光があるのだ、と思うと

 

 

 

その苦しいながらも振り向いた先に

いまの感謝ないろいろが

あると思うと

やはり

影は影で辛いけれど

感謝しかないのだ、という

ことを知る

 

 

影は深いほど

光は強い

 

影が深いほど

めぐる祝福は

きっと

深いと思うのだ