かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

処暑

f:id:sallygarden:20220904183838j:image

 

暦の言葉がかけぬけてきた

 

空に

光に

風に

 

肌に

指先に

喉越しにあてる

のみものに

 

 

あたたかいものを

わたしはご所望ですといえば

次の瞬間

そうでなかったり

 

言葉はどうだろう

そんなに単純ではない

 

最初に暦の感覚をきめた

ひとたちの

質感に

おおいなる敬意を寄せつつも

 

夏にしがみつつ秋への歓迎を

試みている