かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

親和性

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どろどろの、もう潜っていたいような

はずかしさがとてつもなくおとずれてくることがあって

また姿を隠そうとしたい衝動に駆られるとき

 

歩いていると田んぼの水張りの水面が

風で鳥の羽のようにさざめいたのです。

 

なんてことのない

ただそれだけのことなのに

私はその時泥の中にいる気持ちで

けれど光と風が

でておいでよ、と

そっと撫でられたような

そんな気がしたのです。

 

毎週のように相手がいる中で言葉を編みだすのは自己逃避を避けることにはなるのだけれど

何分自分の弱さとも向き合わなければいけません。

 

うみだすときには多少の苦しみがあるけれど

その先には喜びがあるということを

その一瞬の風が瞬間的におしえてくれた

そんな朝でした。

 

暗闇にいるとき光などいづこへ

となるけれど

その間に水があること、それもとてもお互いを親しくなるための媒介であること。

 

(ああ何も浮かばないもうお風呂に入ろうというのもきっとそう。)

バプテストのヨハネにキリストが洗礼をうける

習いもきっとそういうことなのだと

 

そしてそこには

やはり

歌があるということも。

 

、、、、、、、、、、、、、、、、

 

 


強くなる陽の光に

薄暗い木陰を求めるように

 


穴の中のくらやみに

まぎれたくなるときも

 


闇夜に遠く灯りがちかりと

みえたときの安堵も

 


わたしには

 


水面をゆらす風

水晶玉のようにみせる

朝の光

 


地中も

地上も

天の光も

 

 

 

水がつないでいると

思った

 

 

 

あめつち

田歌よ

うたえやうたえ

 


あなぐらにすむものよ。

 

絵askoizumi

詩chisakokita