かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

踊ル暦 清明4/10

 

 

 

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しんとしたところから

薄くも、味わい深い芽たちが

あらわる

 

淡い桃の色

淡い緑色

色はあるのか

と思うほどの微か

 

近くではわからない

一、一、の存在が

個々に

ひとつの木から顕れる

 

近くでわからないものは

 

とてつもなく遠くへ

みえないほど遠くへ

 

日々の生活でみえてなかったものが

旅先で気づくように

 

淡さの中で

透き通る水のような