体が動く感謝を感じつつ
落ち葉を踏むだけで
魂までその音が響くような
涙が出る
そんなことを思いつつ
でかけた
行き先の途中で
感覚だけで
立ち寄りたいと思った
その場所は
まさに黄金色の落ち葉の敷き布
大木の銀杏の木は
銀ではなく
金色だ
歩いていくその社はまさに
落葉神社であると
落葉姫命という物語の中の姫が
そこに居られた
自分のことを姫というには
おこがましいが
先日の落ち葉からの
くだりと
宮に入るとその姫さまから
あなたは姫であるよ、
といわれているような
それぞれの姫への手紙が
あふれかえるように
その宮をしきつめている
金色がふさわしい
山の薄暗い木漏れ日の間からも
はらりと金色の光とともに
手紙が落ちてくる
落ち葉とはまさに地上への、
そして
地上にすむわたしへの
とくべつな手紙