かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

鐘の音



いつもより早く目が醒めると、遠くの方で鐘の音が聴こえてくる。


その安堵感は一体どこから来るのだろうか

ごおん、という鐘の音。

すっと屋内でもすすき野原で1人ただずんでいるような気持ちになる。


(鐘の音に導かれて、憧れて教会に行きはじめた、とはつめさんは言っていた。)

導かれる何かをかんじる。なんというかひとつのその音が身体に染みいるのはなぜなんだろうか。


いつもあるのだけれど、あるんだ、ということを意識、おもいだせてくれるひとつの響き。

それはシンプルな音の方がよい気がする。

単音の方が響く。響きわたっていく。