川があって、そこがいかにも美しくみえたとしても、その周りはどうか、みんなにとってそこは住みよい環境なのか、どうか考えて川の中の大きな石を少しずらす。ほんのすこしだ。
そうすると、山からの水の流れがよくなって、おのずと川の上の方にある山辺の植生もかわってくる。
環境さえ整えたらあとはあまり手を入れなくてもそこは循環していく。
息子がそれをきいて整体みたいだな、といった。身体が整ったら頭でこれはだめ、とか考えて食べなくてもいい。
必要なものを身体は欲する。
私も保育の現場みたいだな、と思った。
こどもたちがスムーズに遊べる環境。
要石という言葉があるそうだ。
数日後たまたまみた洋画にもkeystoneという言葉がでてきて、あ、と思った。要石だ。
すこし整えること、要石が少しずれることで、自然環境も、身体も、人間関係も循環していく、のだろう。
それが要だよ、と見きわめる目も必要だけれど。