かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

創世記

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いま

まだ混沌として

天と地もわかれておらず名もない、

なにもない

状態の、

はじめのはじまりの状態に

 

長いと思ってたけれど

神様の目からみたら

永遠からみたら

それはびっくりするほど

一瞬で

けれどその一瞬も時がとまったみたいに

長くて

私には永遠にぬけだせない

沼のようなところで

泥浴のように

うまっている

なにものでもなく

名もなく

発することも

受けとることも

沼のなかでしかできない

 

 

 

 

永遠と一瞬の狭間で

 

そこに在ることで

びっくりするほどの

言葉にならない

「在る」

でわたしのなにもない状態を

満たそうとしている 

すっからかんの卵が満ちてやがて

自分で殻をやぶる

 

こどもが螺旋状にさかさになって産まれてくるみたいに

毎朝毎朝

そんな

死のような

けれど祝福の夜の沼から

天にむくがごとく

うまれてきては

またかえっていく

くりかえし

 

あるぶぶんにおいては

あるいは

外側のわたしには

名前がついているけれど

 

ほんとうの名前は

まだ隠されている

もしくは

まだなづけられていない

 

沼から天にのぼっては

信じられないほどの宇宙の彼方にいろいろおいていっては

また夜の帳とばりの

うちに

纏うものもまた脱ぎ捨ててはまとって

かるくなっては

また重くなって

同じ繰り返しのように

永遠のように1日をすごす

 

宇宙の光も必要で

宇宙の闇も必要で

 

そのはざまを

わたしはいまのところ

なもないなにもない状態で

行き来してる

いや

その中庸のど真ん中にいて

伸び縮みしてるだけなのかもしれない