点在する蛍の光
夜空にもそれがうつったかのように
ちりばめられる
星座
蛍の一点一点も星座のようにつなぎたくなる
翌日
曇り空の下では蛍もみえなくなってしまった
みえなくなるとき
また
みえてくるとき
あちらこちらで
月がみえかくれするように
そんな時があってもいいのではないか
年に数回現れるような
蛍のともしび
激しくもすぐ消え去る
花火も
何年も何年も
地中深く眠って
大きくうたいだす
蝉
そうやって人生のバランスを
たもとうとしている