「第八森のこどもたち」
すこしゆるまってきたのかもしれないけれど
三月からずっと学校もなかった。
大好きな図書館もやってなくてかなしい
気候のよくなっていく季節、街中とはいえいくところもなくなってこどもたちと一緒にいつもより山歩き森歩きをするようになっている。
ふと朝起きるとなんだったかと起きては感じる。
コロナ関連のニュースや人と会えない状況、こどもたちが家にいるのに気がつくのだけれど、そんな状況の中でたまにストレスを、かかえているのは大人の方だけで(実際はわからないけど)
こどもは、少なくともわたしの子はどうにかして楽しんでいる。
有事、といわれるこの状況の中で
柔軟に柔軟にたのしみをみつけては
また子どもなりの視点でいまをみている。
先日、藤原辰史さんのzoomトークをきいていた中で、
スペイン風邪pandemicのときの記録というのがとても少ないと言っていた。そしてそれもこどもの記録。戦争もあったからだと思うが
そして他の方(だれだったか忘れた)が
疫病の文学というのはペストの他にあまりない、みたいなことをいっていた。
ハードなことは
そうでなくなったとき忘却しようとする。
言葉に残しておかないと思い出せなかったり、
この一ヶ月、二ヶ月とびっくりするくらい感覚も空気感も違う。
そして忘れている。ふだんならあっという間の
日々もいやいまもあっという間なのだけれど
あまりに感覚のうつりかわりの激しさに
身体と心がついていってない。
この物語もこどもの視点でかかれた
オランダの戦争中の生活の話。
いろいろ事件はあるものの
淡々とすぎていく日常。
というか
有事といわれるなかでもどうにかして
対応しているのは大人よりこどものほうなのかもしれない。