かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

3.11

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あのときの感覚と似てる。

毎度というか今回はどうも

感覚がおかしい。

このご時世というのもあるけれど

 

三月の水を、汲みにいく。

いかなければ。

 

そういう設定にした。

 

Antonio Carlos jobin 

聴き慣れたメロディには

心象風景

枝もあれば小道もある

水たまりもあればうちひしがれた

空き缶もある

枯れ木とちかづいたら

そこには苔むしった緑色があり

 

どこにあるかざっくりとした地図を便りに

なかったらなかっただ、と

一本道を辿る。

 

再び生まれるのだ

死んだような気持ち

 

死んだような枯れ枝が

苔むしってくるように

 

水を求めていく

川のうまれる先端に

 

水は土の層を辿っておりてくる

湧いてくるその場所は

いくつもの

骸の層を通ってくる

再生のしずく

 

流されても流されても

無かったことにされても

命はそうやって隠れるように

隠されても葬られても

繋がっていく