かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

月のない夜に

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ちょうどこないだの満月に叔母が天に召されました

 

 

釈萩月という戒名

 

萩の花は、母たち姉妹にとって特別な花です。

 

 

私は山籠り、

ちょうどペルセウス流星群もみた夜、

こんなにも夜空をみあげることが普段よりも多かった直後に、

叔母のお通夜で

お坊さんのこんな話を聴くことができました

 

月はいつも一人一人平等に輝いてる。

それは当たり前に知っていることのはずだけれど、ふとみあげればその恵みにあらためて感じいる、、ような、、、※

 

あれから少し経ってちょうど新月の夜にキャンプをしました。

新月

いま空をみあげても地球からは月はみえない。

でも何故かこないだの満月のときよりも月のことをしっとりと感じる。秋の虫の声や、ギターの音と。

 

当たり前にある恵みが当たり前に見えるときよりもみえにくい時のほうが実はそこに、恵みはある、ような気持ちになりました。

 

これから萩が徐々に咲いていきます。

 

通夜の後、叔母のお友達がお茶碗をもって

こられた方にお茶をたててくださり、私はお運びをさせてもらいました

 

その方が、「あれもう一つお茶碗が足りない」というと叔母の娘である、従兄弟が「お母さんの好きな蝶々のお茶碗で最後のませたまま置いてきてしまった、、」と。

 

たまたま翌日、全く別の場所でお茶をいただいたときのお茶碗が蝶々柄

 

 

叔母からのお手紙でした

萩の花と蝶々

 

 

※月影のいたらぬ里のなけれどもながむる人の心にぞすむ   法然上人