かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

八つの話.5

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'rebuilding center'

 

 

 

 

 「私はあなたを建て直す」*1

「棄てられた礎に建てる」*2

 

 

 

ある意味私も、そして夫にとってもテーマになる言葉だと思っている。

 

八ヶ岳の帰り、きっと夫がすきであろう諏訪にあるリビルディングセンターなる場所をみつけ足をのばした。

 

古材バンクというのは滋賀にもあるからかえったらそこにも行こうといいつつ、(ちゃんとそこのショップカードもあった)

 

わくわくの止まらない夫。廃材で何かをいつもつくりたいと思っている

 

(学生時代、いまは可能なのか疑問だけれど棄てられたものをなおしては売ったりして、つきあいはじめのころも壊れて棄てられてた自転車をなおしてツーリングに行ったりしてた。)

 

言うなれば骨董屋の新しい形のような店なのだけれど、アメリカポートランドではじまった形態だそうだ

 

ある人が壊れたりしてそこに価値を見出せない/かたやそれを拾いあげる人が欲しい人に繋いでいく

 

店内も建築家?がオーナーなのか素晴らしくデザインされた内装だった。

もちろん廃材を使っている。

 

 

 

思った通りにいかない/たちゆかない/

止まってしまっている/壊れてしまった/もうおしまいだ/

/あきらめかけてしまうとき/絶望してしまうとき

 

ある日まさしく天からの声

がきこえたときがあった。

 

「あなたを私は建て直す」

 

リビルディングセンターでは骨董屋でいうところのうぶだし、買取の行為を

レスキューというそう。

 

まさに救済

 

自分ではどうしようもなくたちゆかないとき、ただその言葉だけ、差しのばされる手だけでどんなにか救われるときがある。

 

 

 創造する側からしてみれば救済することは創造することと同じくらい意義のあることなのかもしれない

 

 

 *1旧約聖書エレミヤ31:4

「わたしは再びあなたを建て直し、あなたは建て直される」

*2旧約聖書詩篇118:22

「家を建てる者たちの捨てた石。それが礎のいしになった 」