かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

旅の派生

前もって知識を得るよりも、実際に作品をみてから湧いてくる知識欲を大切にしたい。
行きたい場所はある程度設定はするけれど、そこについて詳しく調べないことが多い。

イサムノグチ庭園美術館もそんな感じでたずねた。


案の定というかやはり沸々と湧いてくるイサムノグチへの興味。


自伝もあるらしいが今回はドウス昌代さんによるイサムノグチ伝を借りてみた。



するとイサムノグチの父親の、ヨネノグチのことの記述。
15歳で日本をとびだしたくだりから面白い。 決して勉学に長けておらず、裕福でもない。ボヘミアン的な人たちとのアメリカでのかかわりと、書きたいように書けばいい、という詩人のもとで詩をかきはじめる。

事実は小説より奇なりを地でいきそうな続きだ。



旅先では作品だけじゃなく、そうやってさらにその人だけでなく周辺のことにも興味がいく。

日常から離れて旅すると、目的のことから派生して生きるヒントや励ましが随所にかくれていることもあってよい。

日常生活の中でも旅にきている感覚をもてるといつもより生きるヒントや励ましが得られるのかもしれない。


日々も旅だと、なぞらえていけば退屈しない人生がおくれる。