かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

still/room

文化の発電所という言葉を何処かできいたけれど、ここはほんとうにそういうところだ。

ローカルよりもさらにローカル。
地域性の中にある、自分がすっと自分でいられるところ。まさに、still/room

熟成された"わたし"ができる場所

(stillroomとは保存食を作ったりする場所。)

自分の中にある「好き」を深める場所はたくさんあるのかもしれないけれど、そこから一歩、つながりや出会いがうまれる場所は早々あるものではない、なとおもう。





スティルルームにきはじめたときにビオラ奏者の優子さんのコンサートがあった。

数年たって、わたしがビオラの演奏を聴くだけじゃなくゲストとして演奏そして絵本の朗読する、だなんてだれが想像しただろう。

でもこの流れはスティルルームにくる人たちのひとりひとりの熟成だ。
お客さんだった私の何人かの友人はここでのちいさなマーケットに出店したりイベントしたりしている。回を重ねるにつれてよくなっていく。

文化的熟成

ジャムなのかピクルスなのか。もしくはキムチなのかたくあんなのか。

うまいことそれらが楽しく食卓に並んでいるイメージ。

いろいろあるのにとてもいい塩梅なのです。

手伝ってくれた友人が今日のコンサートはいつものスティルルームの延長だよね、といっていた。

まさに。お客さんも含めての今回のroom。


優子さんの愛読書である、銀河鉄道の夜になぞらえて全9章=9回このroomというコンサートはある予定。
ゲストによってまた雰囲気はかわるし、来てくれるお客さんの雰囲気でもかわるしそれがすべてよしとされる場所だな、とおもう。

ゲストが一冊、こどものときにであいたかった絵本をひとつ選ひ読む。

くまとやまねこ
http://www.ehonnavi.net/sp/sp_ehon00.asp?no=18832&spf=1

この本にはバイオリンがでてくる。
やまねこがバイオリンを弾くところでビオラの演奏してもらった。

曲名は、「巡りあい」

人生の中で出逢うひとりひとりはもちろんめぐりあうものだけれど、

ここで出逢う人はそこをさらに意識する出逢い方をする。

場所が、ヒトが、音楽が、ことばがまたひとつ熟成していく