かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

湖とうたう

いつかの友から手紙が粒子となって いや発酵してか 私のなにかと作用して 一番近いうみへといざなう 手紙の主は海をわたり 無意識と意識の糸を縫う https://ameblo.jp/mirumirumanimani/entry-12762754819.html そしてこうやって時限的にいつも作用してくれ…

草の原 

(写真・yutaru ) もう長く住んではいるがここまで くさつというところについて あらためて 考える機会はなく 20年も住んでいれば 思い出や思いいれも多少あり けれどというか結局のところ 湖、それもおおうみに続くところに その地があるということ 水を感…

万事休す 万事無事

またほったらかしにしてしまった 歯がはれている 痛い 歯が痛いのは身体の中ではほんの一部なのに どくどくと脈をうって わたしにうったえてくる でもこの前ほどの痛みじゃない 慌てて診てもらうもしばらくは多少なりと 歯とむき合うことになる 頭が痛かった…

秋を分かつ

圧倒的な愛を感じた あっという間の9月 わたしにとって秋分は その日ではなく なんとなく 9月と10月の間 湖辺に行くときめていた10月最初の朝 あの圧倒的な夜明けはそこにはなく けれどはかなくも穏やかに穏やかに ゆるやかな光のグラデーションを みたので…

微かな記憶さがす

父親がなくなったときないたかどうか おぼえてない いっときその存在を否定して、いなくなればいいのに!という反抗期みたいなきもちにも そこまで感情が浮き上がってくるのに 時間がかかった いやいわゆる反抗期みたいな時期は信じられないくらいいい子で …

輪郭

朝起きたら ある人の存在を忘れていた それは残念というよりも どこかでほっとした感覚があって けれども忘れていたとわかった途端 また輪郭がみるみるうちに蘇っていく いつのまにか風景にとけこんでいる人から 私のくらしの登場人物として デッサンする時…

何もしたくない

なにもしたくない というセリフを 最近きいた このセリフ 私も去年いったのだ なにもしたくない はすべてにおいて なにも/したくない ではなくて なにもしたくない の中に私の場合は たとえば 少なくとも 焚き火は含まれてない 焚き火はしたかった とすると…

白露

朝露は わたしの夢の涙の跡 乾く速度も おそかろう 日がそろりとあがり 草むらを歩けば 靴も夜露にぬれる いつからが 朝露で いつからが 夜露かは 夢のわたしがきめる

処暑

暦の言葉がかけぬけてきた 空に 光に 風に 肌に 指先に 喉越しにあてる のみものに あたたかいものを わたしはご所望ですといえば 次の瞬間 そうでなかったり 言葉はどうだろう そんなに単純ではない 最初に暦の感覚をきめた ひとたちの 質感に おおいなる敬…

「あらない」

・ ひらがなの、素朴な音が好きだ 少し熱が出ようとしている予兆の心身に 手紙が届いた https://ameblo.jp/mirumirumanimani/entry-12760929142.html みるまにが 投函してくれたそのてがみは 時限装置のように 弱る私にじわじわと 未来からやってくる助け手…

記録 万事というわけではないが休す

記録 この夏の記録として 弱まったとはいえ 引き続き同じ流り病として 私の身近にもやってきた この夏は家族の事情なども あるがとにかく感染すれば 免疫つくといわれながらも どうみても「軽症」というには しんどそうな家族の症状をみると うつらないのが…

月心寺という 大津と京都の境に お寺があり、そこの庵主さんが つくる胡麻豆腐というのに憧れていた 私はついぞいくことはなく その庵主さんはなくなられて しばらくたつ 先日胡麻豆腐をつくるという方に会って 月心寺の話にもなった 途方もなく 手間をかけ…

いきる とか しぬ とか

天から垂れる蜘蛛の糸 糸を紡ぐとは ただおりてくる インスピレーションを 糸に布にしようとするだけ 言葉にならない somethingを 人がいかに遺そう遺そう たくみに/がむしゃらに つむぎとめようとする (つなぎとめようとする) 紡がなければ そのsomething…

物事はカタツムリの如くすすむ

雨がはげしく降っている 戻り梅雨なのか梅雨にふりきらなかった 雨の朝です。 今年はかたつむりはあまりみかけないが そんな雨の中でも微動だにせず じっと絵のように かたつむりは葉の上にいる 何もしていない という一見そんなみための状況は 本人も何もせ…

行き交う街の風を

芒種 風がさわやかで梅雨になるかならぬかの 季節 自らを祝う旅芒種編が みんなのハナレという 草津宿場街の、少し離れた路地裏の スペースで開催させてもらいました 草津に越してきて20年近く 大衆的なメガストアやチェーン店ではなく 自分が満たされるよう…

invitation for dwell in heaven

すべての美しいかがやきに うちなる力が解き放たれる 旅から帰還するかのように はなれては宇宙の光と熱の中にわたしはまた わたし自身をもとめるだろう 夏至の祭りには地水火風すべての妖精が あらわれて人に叡智を授け、 真の意志に対して 救いをもたらす…

無意識と意識を土が覆っている

刺繍 私もしなくはないのだが 不器用極まりなく 裏側の始末をせずにほっておいて いつか それをだれかに指摘されたとき 気にしないようで どこか深いところのつぼを 押されて身体から水がでた 傷ついたのとは違うのだけれど 一般的には傷ついたのだと思う (…

千の地球

ここのところ 毎日朝歩くというプログラムに参加している。 本当に感謝で、 朝歩く、というのは ずっとやりたいことであり、 最初は大変だったけれど いつのまにかルーティン化され 1か月、毎日歩くことができて 何よりもそれが自分への 誕生日プレゼントだ…

まじないをかける

人魚は もう人魚にはもどらないと そう決めた アクアライズという、 通っているボディメイクの、スタジオに、お世話になっています。 体のなやみは いつごろからだろうか 背が高いだけで モデルになれるんじゃない? といわれてた過去はほんとうに過去で で…

根が井戸掘りのごとく 水脈をほりあてては 水を得る 「草の雷」鳴は 音なき音 水を得た草木の 祝う音 ヘーンより key word蕾、井戸 。。。。。。。。。。。。。。。 一緒にやっている相手からのkey wordこそ 実は私へのメッセージだったりする つぼみ、蕾と…

一縷の光

窓硝子越しにみる風景は もしかすると異世界かもしれないと そうである 世界と そうかもしれない 世界 疑うことを知らずに すごした日々に 外から 小石が投げ込まれた 一縷の光をそこから 感じる key word石 窓硝子2022.3.17

湖をあげる

夜寝る前に 私はあれは傷ついたんだ と反芻した でもだれかの言葉に、というよりも その言葉をつかって刃物を鍛冶屋 の如く作り丹念に丹念に 作りまたそれを研いだ ひとつのイッシューに 寝る前だというのに ぐさりとしてしまった 疲れていたり 情けないと思…

路上

30年近く前 いづれ 田舎にすむだろうと予想していたのと、 鈍臭い私のことだ、 身体能力も どんどん年を重ねると おとろえる、かも と教習所に通える10代に すぐ通った 私の身体能力は そのときすでにおそろしく笑 そのどうにもならない 感覚に教官にどなら…

影が深いほど光は強い

陰鬱な冬雲から春へ 寒くとも光が強くなってきて 冬至もすぎて数ヶ月 気持ちも春への期待が ある 陰陽の白と黒はどちらが多いと思う? 黒だよ、と 友人が教えてくれて 影がやはり少しばかり多いのが 人の、自然の姿 影があるということは光がある 大島弓子が…

リンゴが欠けていることにだれも疑問に思わない

くしくもウクライ侵攻のニュースが目にとびこんだ日に新しい非暴力コミュニケーションの 本を知る。 対岸の火、ではないが センセーショナルにニュースがとびこんできたり、友人たちのSNSの戦争反対の記事をみたりすると事は相当なのだと想像する。 けれどメ…

本が読める体感

こないだまで 使ってない頭をフルに使い 自然とおぼえるにまかせるのではなく ひさしぶりに いわゆる受験というのをやっていました ようやく目処がたって 合格したのだけど一度で受かったわけでなく 脳みその在り方使い方が 普段とあまりに違っていまだリハ…

ことばとは

ゆきに なまえを ひとつずつ つけてみる 今週のヘーン key word言語、雪 ❄️❄️❄️❄️❄️ 雪は天からの手紙である(中谷博士より ほんとうの名前を明かしてはいけない 魔法をかけられてしまうから と書いていたのはゲド戦記の物語 言葉、名前には その人の、その…

ふれてみる

砂浜のふみごこちを 忘れるくらいきてなかった またきてみよう sea in mie

フラクタクル

. 風がふけば水面(みなも)もゆれる たちどまり湖面越しの空をみればたゆたう雲の流れがみえる 私のゆらぎはかつての私のゆらぎ そしていま抱く(いだく)子との共鳴 1/27のヘーンよりkey word親と子 水鏡 @heen_56 ............................ 絵と言葉のヘ…

letter

. ゆきさきは風がきめる あちらに こちらに 雪の手紙のおへんじは きっと春に届くだろう 1/20木曜日のヘーンよりkey wordあちこち、雪 @heen_56 .............................................. 20歳くらいのとき星野道夫さんの旅する木だったかを読んだ…