かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

言葉

たびすることば

21日間お詣りをする、というのをききました。 お詣りに行かずとも なにかそういった決意と続けるということを、いましたいとおもっている やりたいことの決意を巡礼のようなカタチで やりたい 投函するがごとく 心の中を鏡のように巡礼する 井戸から水を汲み…

天球の音楽

経線が五線譜のようにみえる まわると光が毎回オルゴールのように 夜明けの音楽 昼の音楽 そして日暮れ しんとしずまるように くりかえし くりかえし 音楽を奏でる くりかえすのに ただただ軸を正確に回っているのに 一瞬の風 一瞬の水 地を踏みしめる 人々…

つつまれるつつまれる

めをつむると どこまでがわたしでどこまでが あなたなのかわからなくなる 日が立つ とかく 音の君よ 門の中にある音よ はじめて大きな声で 世界に来たよと叫んだとき わたしはあなたと一緒になった 音をかなでたわたしは 音をつつんだ 花びらがひらひらと幾…

遠くの方でちかりと、灯り

今日用事の途中で立ち寄った雑木林、河川敷近くに植えた林のようで、森の中の小道には小枝がひいてある。歩いてみる。 (写真はいつかの夏の焚き火。焚き火もいいです) 今年は園のスタッフを夏からお休みしていて 秋の、というか一年で一番私が楽しみにして…

自分の中の無力という強大な力

調子が悪いと無力だという情けない気持ちによくなる。 この無力というのは一体なんなのかといつも悩まされる あれができるこれができる 、わたしは自分にできることを数えたい。 自分のできる術を増やしたい。 そして「できる」愛あふれる人がたくさんいるな…

漂流からの祝福

宇宙 そこに「わたし」が浮かんでいる 私の前にも後ろにも美しさがあり 過去にも未来にも美しさがある 美しさという名前の宇宙に ぽっかりと浮かんでいる 何かを意図して着地していたはずが けれどまたいつのまにか わたしは意図を見失って漂流 自分の術はは…

ちいさな水たまり

いまでもよく覚えてる、娘が小さかったとき 極寒の2月に水たまりに入りたがってびしょびしょになったことを 興味があったら そこに入ることがどういうことか考えない おこられるかも?とか風邪ひくかも?とか なんのジャッジもなく入る。 長靴ですらなかった…

意を乗せた布

刺繍作家みるまにのあつこちゃんがいつのまにか宮古上布にも糸を刺繍しているという。 染織は若いときから惹かれつつも少し遠い存在 でも心ひかれる。単純にすき、っていうことだけじゃなくてそこに私が惹かれるのはいったいなんなんだろうと思い巡っている…

とどけられた布

届けられた一枚 木がその布をつかまえる うごきのある風と 動かない木の対話 わたしからうまれた布を風がとどけてくれた と木がとどまることのない風に口ずさむ 天から刺す縦糸のような無数の光 わたしの手が横へ横へと 光から光へと渡していく 言葉のない語…

歌のうみへ

ハワイにすむヒーラーのような方に 出会った。 名前もはっきり覚えてないし、 たまたま行きたいところに行くだけで内容も知らないままに直観だけで参加。友だちに感謝。よくぞ私を誘ってくれた。 ハワイのパーマカルチャーをされてる方のお話会だったのだけ…

うさぎの変容/たぬきは化けたのか

いないいないばあ など描いているせなけいこさんの絵本、 たぬきとまんまるおつきさん 先日よみきかせをされているcafeのおなじみの女性がたぬきの格好するから、これ読むねと、 着替えている間よかったら読んでほしいと言われ一日に2回読ませてもらいました…

ときはなつ言葉と波紋と

ここでわたしが感じた風 ここであなたが拾った記憶 水鳥が鳴く声が星座のように 点と点で繋がっていく その繋がりがまた ひとつの景色と物語をつくっていく 2019.5 chisakokita ::::: :::::: ::::::: どうもいままで通りにはいかないようです うまれかわるよ…

清明 はじめてにじがみえる

新緑の季節、みるまに 芽が出たとおもいきや葉が広がっていく あのちぢこまった姿や閉じているときの愛おしさはなんだろう。 開くと嬉しい、けれどさみしさが多少あったりなかったり。 なんでしょうね。 あったときには触ったこともないといっていた友人が楽…

手から手へ

手から手へ インドの食事 インドでは手で食べる 手でいただくと、食べるということへの 感覚が、親しく本能的になる気がする 食事の量も一度に アンジャリ二杯分といわれ 調べるとアンジャリとはたなごごろ、手と手のこと、、つまり合掌 気がつけば合掌の意…

ほうきが飛ばない

ほうきはそもそも飛ばないもので 言葉もそう思えば 何も浮かばなくてもよいのかも とはやる気持ちもそこそこに そうだあの人を助けようとしたキキが デッキブラシで飛んだように きっと私も不格好で結果的に弘法筆を選ばず、な感じになるのだろう まえへまえ…

渡り鳥

何も湧いてこない 何もおとずれてこない ズドンと鈍器のようなおもしが蓋となっている 暗闇と痛みだけ 重さとかなしみ 痛みさえ通り越して何も感じない とどいた手紙も封印されてきっと届かない 風だけが吹いている すすきの原を風が吹いている わたしはいつ…

小窓

今日、身体を診てくれる方がいて、その人はわたしに、 身体が気持ちのいい方へ やりたいだけ いやならやめていい とききながらストレッチのようなものをリードしてくれる 痛む部分が本当に治ってほしいのか、と細かくきいてくれる 痛みがささやかであって な…

callmyname

自分の中に沈んでいる、幼いころ呼ばれたなまえを呼んでみる はなびらが一枚、一枚と散るように 散らぬともその隙間から見え隠れする おさないころのなまえ 呼ばれるとこそばいような いたいような、けれど懐かしいその名前をそっと自分で呼ぶとき 最初のこ…

踊ル暦 穀雨 4/29

雨が花をつれてくる そういったのは誰だったか ふってはやみ、ふってはやみ 雨の、ふりつづける水分を 土の熱が蒸気へと したからうえへいこうとする 動き そしてうえからしたへおちていく 動き 田んぼのかこいと、湖に続く境界が、もやとして ぼんやりと淡…

踊ル暦 清明4/10

しんとしたところから 薄くも、味わい深い芽たちが あらわる 淡い桃の色 淡い緑色 色はあるのか と思うほどの微か 近くではわからない 一、一、の存在が 個々に ひとつの木から顕れる 近くでわからないものは とてつもなく遠くへ みえないほど遠くへ 日々の…

踊ル暦 3/20春分

はじまりのゼロ (ゼロは1ではない) 無は有るということへの期待もしくは内包 円 おわりがまたはじまる 眠っていたものがおきだす 土の中 死に向かっているのか生にむかっているのか有にむかっているのか 無にむかっているのか 拡散と収縮の環 芽吹く木々を…

water of January

年の暮れからどうもこのメロディが離れないボサノヴァという名前の自転車との出会いからやらねばならぬ、と息子が急にイパネマの娘という曲のギターをやりはじめてからあらためて私もまたボサノヴァをききだした。小野リサからはじまって、父親のもっていた…

スカボローフェア

スカボローフェア この歌の旋律と歌い継がれるのは香りなのだ すでに過去にかいだ記憶の中で、いままでにかいだことのない香りが自分の何かとリンクしていく 何かのまじないのように その香るものを口ずさみ想像する ああうれしい、という気持ちのとき。 あ…

space

結局のところ 空間を空けることがたいせつで 満たされることだけが 世の中重要視されているが わざわざの、 瞑想祈り、の時間を持つ。 日常の中の わざわざの、非日常。 日々の雑然とした中の聖域。 花は野原に咲いているのに わざわざ摘み取って飾る、その…

roomfinalに寄せて

虫が喰ったようなちいさなちいさな覗き穴をのぞいてみる。 薄暗いベールに隠れたような先にある風景を眼をこらしてみてみる。 おぼろげに儚げにでも“それ”がみえたときの喜び 'そこ'にあるものは今はっきりとは現されてはいないけれど “みようとする心の動き…

forsputonik

森の奥深く一点の光瞳に映るその輝き 迷わないように漆黒の夜にカンテラがつるされている 中にはbar-tenderやさしいとまりぎへようこそ 冬ならば小屋の暖炉夏ならば焚き火 薪をくべながら瞳をとじてそのやさしいうたごえに耳を傾ける リズムよく 時折はぜる…

言葉と、言葉なきことへの糸

糸、というか橋 自分の中に言葉があるのか と問うとつまってしまうときがある というか詰まってばかりだ。 野口整体の体癖で私は骨盤型、と言われたことがあるけれど、まさに頭、ではモノを考えられなくて、下の方に降りてくるとようやく、言葉になる。 逆に…

good morning

茶の花 Here on the pulse of this new day You may have the grace to look up and out and into your sister 's eyes and into your brother 'a face, your country and say simply very simply with hope Good morning Maya Angelou 英語圏の人にとって挨…

八つの話 .8

'一雨' 雨の跡潤された森の中で私は一枝折りそれを道標にしたその枝からひとしずくひとしずく苔むしったところへ雨が垂れていくその場所で、またそこから流れて大きな流れになることをその雫は知ることもなくただただ大地の力にゆだねていく 私の足音がしば…

八つの話.7

'親しくなる' 山葡萄が届いて夏の八ヶ岳の記憶が蘇る。あのストーブはもう毎日炊かれてることだろう。 、、、、、、 近づいてみると遠くなるような気がして 憧れのままで距離を置いておくものがある 山のようにそんなものはあって けれど興味のある分野はた…