かやつりぐさ

綴文字 紡グ詩

日記

たびすることば3

'passage ' 山への登り道足先しかみていないとどれだけ登ったかわからない息も絶え絶え足もとさえおぼつかない stop, view from above たちどまってそこからあたりをしっかりみわたせという声 passage とmessage は似てるmの文字だけがpassageにころがってい…

たびすることば2

angels いつもよりもお忙しそうな気がするわっかの中にいた木の天使でさえ飛び出した.みつけて拾った羽根はもしかするととおりすぎた天使のぬけおちた羽根かもしれない.誰が静かだといったの きこえぬだけみえぬだけ 大きなみつばさにわたしを包んでくれてる…

天球の音楽

経線が五線譜のようにみえる まわると光が毎回オルゴールのように 夜明けの音楽 昼の音楽 そして日暮れ しんとしずまるように くりかえし くりかえし 音楽を奏でる くりかえすのに ただただ軸を正確に回っているのに 一瞬の風 一瞬の水 地を踏みしめる 人々…

遠くの方でちかりと、灯り

今日用事の途中で立ち寄った雑木林、河川敷近くに植えた林のようで、森の中の小道には小枝がひいてある。歩いてみる。 (写真はいつかの夏の焚き火。焚き火もいいです) 今年は園のスタッフを夏からお休みしていて 秋の、というか一年で一番私が楽しみにして…

自分の中の無力という強大な力

調子が悪いと無力だという情けない気持ちによくなる。 この無力というのは一体なんなのかといつも悩まされる あれができるこれができる 、わたしは自分にできることを数えたい。 自分のできる術を増やしたい。 そして「できる」愛あふれる人がたくさんいるな…

漂流からの祝福

宇宙 そこに「わたし」が浮かんでいる 私の前にも後ろにも美しさがあり 過去にも未来にも美しさがある 美しさという名前の宇宙に ぽっかりと浮かんでいる 何かを意図して着地していたはずが けれどまたいつのまにか わたしは意図を見失って漂流 自分の術はは…

ちいさな水たまり

いまでもよく覚えてる、娘が小さかったとき 極寒の2月に水たまりに入りたがってびしょびしょになったことを 興味があったら そこに入ることがどういうことか考えない おこられるかも?とか風邪ひくかも?とか なんのジャッジもなく入る。 長靴ですらなかった…

意を乗せた布

刺繍作家みるまにのあつこちゃんがいつのまにか宮古上布にも糸を刺繍しているという。 染織は若いときから惹かれつつも少し遠い存在 でも心ひかれる。単純にすき、っていうことだけじゃなくてそこに私が惹かれるのはいったいなんなんだろうと思い巡っている…

歌のうみへ

ハワイにすむヒーラーのような方に 出会った。 名前もはっきり覚えてないし、 たまたま行きたいところに行くだけで内容も知らないままに直観だけで参加。友だちに感謝。よくぞ私を誘ってくれた。 ハワイのパーマカルチャーをされてる方のお話会だったのだけ…

ときはなつ言葉と波紋と

ここでわたしが感じた風 ここであなたが拾った記憶 水鳥が鳴く声が星座のように 点と点で繋がっていく その繋がりがまた ひとつの景色と物語をつくっていく 2019.5 chisakokita ::::: :::::: ::::::: どうもいままで通りにはいかないようです うまれかわるよ…

清明 はじめてにじがみえる

新緑の季節、みるまに 芽が出たとおもいきや葉が広がっていく あのちぢこまった姿や閉じているときの愛おしさはなんだろう。 開くと嬉しい、けれどさみしさが多少あったりなかったり。 なんでしょうね。 あったときには触ったこともないといっていた友人が楽…

手から手へ

手から手へ インドの食事 インドでは手で食べる 手でいただくと、食べるということへの 感覚が、親しく本能的になる気がする 食事の量も一度に アンジャリ二杯分といわれ 調べるとアンジャリとはたなごごろ、手と手のこと、、つまり合掌 気がつけば合掌の意…

ほうきが飛ばない

ほうきはそもそも飛ばないもので 言葉もそう思えば 何も浮かばなくてもよいのかも とはやる気持ちもそこそこに そうだあの人を助けようとしたキキが デッキブラシで飛んだように きっと私も不格好で結果的に弘法筆を選ばず、な感じになるのだろう まえへまえ…

渡り鳥

何も湧いてこない 何もおとずれてこない ズドンと鈍器のようなおもしが蓋となっている 暗闇と痛みだけ 重さとかなしみ 痛みさえ通り越して何も感じない とどいた手紙も封印されてきっと届かない 風だけが吹いている すすきの原を風が吹いている わたしはいつ…

小窓

今日、身体を診てくれる方がいて、その人はわたしに、 身体が気持ちのいい方へ やりたいだけ いやならやめていい とききながらストレッチのようなものをリードしてくれる 痛む部分が本当に治ってほしいのか、と細かくきいてくれる 痛みがささやかであって な…

ふたたび山へその2

〈松本散策その1〉 基本、できるだけお金は使わない。年に数回しか行かない割に事前に山道具で毎回多少散財する。 山道具揃えたり、そこが楽しいとも言えるけれど、そこで散財するわけでなんとなく登山だけで終わる けれど全く運動せずに行った去年の強行(…

callmyname

自分の中に沈んでいる、幼いころ呼ばれたなまえを呼んでみる はなびらが一枚、一枚と散るように 散らぬともその隙間から見え隠れする おさないころのなまえ 呼ばれるとこそばいような いたいような、けれど懐かしいその名前をそっと自分で呼ぶとき 最初のこ…

紙の本がすき

どんなに遅読で幅ひろい知識がなくても、こうしてデジタルツールを使って書いたり読んだりしていてもやっぱり紙の本が好き 今号の暮らしの手帖で佐藤雅彦さんが 選択できる蕎麦屋がある至福について書いてるが、同じようにその背表紙のタイトルの並びを見て…

water of January

年の暮れからどうもこのメロディが離れないボサノヴァという名前の自転車との出会いからやらねばならぬ、と息子が急にイパネマの娘という曲のギターをやりはじめてからあらためて私もまたボサノヴァをききだした。小野リサからはじまって、父親のもっていた…

年の瀬

年の瀬 一年が変わる時年齢を重ねる時 往く年、来たる年 年の瀬、、瀬ってなんだろう、瀬をはやみ、、、と意味も曖昧のままつぶやいてみた 誕生日を前日にした夜息子はバースデーイブを静かに楽しんでいた。 もうすぐ一年が終わろうとする18年前の今日産まれ…

スカボローフェア

スカボローフェア この歌の旋律と歌い継がれるのは香りなのだ すでに過去にかいだ記憶の中で、いままでにかいだことのない香りが自分の何かとリンクしていく 何かのまじないのように その香るものを口ずさみ想像する ああうれしい、という気持ちのとき。 あ…

space

結局のところ 空間を空けることがたいせつで 満たされることだけが 世の中重要視されているが わざわざの、 瞑想祈り、の時間を持つ。 日常の中の わざわざの、非日常。 日々の雑然とした中の聖域。 花は野原に咲いているのに わざわざ摘み取って飾る、その…

言葉と、言葉なきことへの糸

糸、というか橋 自分の中に言葉があるのか と問うとつまってしまうときがある というか詰まってばかりだ。 野口整体の体癖で私は骨盤型、と言われたことがあるけれど、まさに頭、ではモノを考えられなくて、下の方に降りてくるとようやく、言葉になる。 逆に…

good morning

茶の花 Here on the pulse of this new day You may have the grace to look up and out and into your sister 's eyes and into your brother 'a face, your country and say simply very simply with hope Good morning Maya Angelou 英語圏の人にとって挨…

八つの話.7

'親しくなる' 山葡萄が届いて夏の八ヶ岳の記憶が蘇る。あのストーブはもう毎日炊かれてることだろう。 、、、、、、 近づいてみると遠くなるような気がして 憧れのままで距離を置いておくものがある 山のようにそんなものはあって けれど興味のある分野はた…

灯すこと供えること

10月1日 父親の命日だな、とはじめて意識しつつも7年たってもやはりそのまえはやたらと心身の調子が悪くて、今ようやくぬけているところ あまり眠れず2時すぎにおきてはろうそくを灯す。秋は特にいただきものや、森や庭でなるものがあって とっては飾ってみ…

八つの話.6

'人生の装備' 石川直樹の本で装備、がタイトルに入る本がある。 また違うけれど昔読んだ池澤夏樹の本でもスティルライフというのがあった。 ミニマリストというのも流行っているらしい 最小限の、けれど生活できる範囲で自分らしさをつくりだすこと。 山行は…

t h e e s s e n c e

ハービーハンコックの比較的新しいアルバム(と思っていたが15年以上前にでたもの)を久しぶりにきいた、チャカカーンが歌っている(the essence ) いきなり あなたは自分の数字をしっているの? と歌い出す。 自分の中につきつめれば何があるのか何に長け…

月満ちる/一本の木

2017/9/8 満月マルシェのつくりかた出版記念パーティーにて 聖なる予言という20年以上前に流行った本を友人が読み返しているときいて私もまた読みたいなと思い出していたがその中でコインシデンス、偶然の一致という話があったと記憶している。いろいろなこ…

八つの話.5

'rebuilding center' 「私はあなたを建て直す」*1 「棄てられた礎に建てる」*2 ある意味私も、そして夫にとってもテーマになる言葉だと思っている。 八ヶ岳の帰り、きっと夫がすきであろう諏訪にあるリビルディングセンターなる場所をみつけ足をのばした。 …